クイックスタートでWi-Fiがないとき
iPhoneの「クイックスタート」機能は、新しいiPhoneへのデータ移行を簡単にしてくれる便利な機能ですが、Wi-Fi環境がないと利用できないと思われがちです。しかし、実際にはWi-Fiがなくてもクイックスタートができる方法があります。
Wi-Fiなしでクイックスタートを使用する方法や、問題が発生した場合の対処法を詳しく解説します。
1.ポケットWi-Fiを使う
新しいiPhoneを早く使いたい気持ちで焦ってしまいますが、確実にデータ移行をするためには「ポケットWi-Fi」でクイックスタートする方法があります。
自宅にWi-Fiがないひと向けです。ポケットWi-Fiは、スマホはもちろんパソコンもインターネットに接続できます。持ち運びができるので、Wi-Fiがない場所でもポケットWi-Fiがあればインターネットに接続できます。
- 月額費用なし。
- 契約・解約手続きなし。
- 縛りなし、違約金なし、端末返却なし。
- 端末が届いたらすぐネット利用できる。引用:「インスタントWi-Fi」より
世界を飛び回るパイロットからの圧倒的支持、海外Wi-Fiなら「POKEFi」
- 月額費用なし。
- 契約・解約の手続きなし。
- 解約料・事務手数料なし。
- 本体代と使った分のデータ通信料の料金がかかる。
- データなくなったらデータチャージするだけ。
- 海外でも使える。引用:「POKEFi」より
クイックスタートをテザリングでする方法
通常、クイックスタートはWi-Fiを利用してデータを転送しますが、iPhoneの「インターネット共有(テザリング)」機能を使うことで、Wi-Fiがない環境でもデータ移行が可能です。
ただし、以下の点に注意しましょう。
✅ テザリングを提供する端末(親機)がモバイルデータ通信(4G・5G)に接続できること
✅ テザリングを受ける新しいiPhoneが親機のWi-Fiに接続できること
✅ データ通信量が多いため、通信制限に注意すること

実際にやってみましょう。
2. テザリングを使ったクイックスタートの手順
SIMのあるiPhoneかアンドロイドがあれば、そのスマホのテザリング機能を使って、2台のiPhoneのデータ移行(クイックスタート)を完了することができます。
2-1. テザリング(インターネット共有)を設定する
- SIMのあるiPhoneかアンドロイド(親機)で「設定」を開く
- 「インターネット共有」を選択
- 「ほかの人の接続を許可」をONにする
- 「Wi-Fiのパスワード」を確認し、古いiPhoneと新しいiPhoneで接続できるようにする
2-2. はじめに古いiPhoneをテザリングに接続する
- 古いiPhoneの「設定」を開く
- 「Wi-Fi」を選択し、「SIMのあるiPhone」のテザリングネットワークを探す
- 表示されたネットワークをタップし、「SIMのあるiPhone」のパスワードを入力して接続
2-3. クイックスタートを開始する
- 新しいiPhoneの電源を入れ、古いiPhoneの近くに置く
- 古いiPhoneに「新しいiPhoneを設定」と表示されたら「続ける」をタップ
- 新しいiPhoneに青いアニメーションが表示されるので、古いiPhoneのカメラでスキャン
- 画面の指示に従い、Face IDの設定やデータ移行を進める
- 「転送を開始」と表示されたら待つ(30分~1時間程度)
以上でクイックスタートが完了します。しかし、テザリングはSIMのあるiPhoneかアンドロイドの電波の悪いと、途中でエラーになることがあります。
エラーになったら、新しいiPhoneをもう一度「消去」しないといけません。
iPhone初期化の方法 eSIMのiPhone初期化は特に注意が必要
【SIMカードがあるiPhoneの場合】
で初期化できます。
初期化しないとクイックスタートができません。
【eSIM iPhoneの場合】
eSIMのiPhoneの場合、手順は上記と一緒ですが、最後に選択する項目だけは気を付けてください。
「eSIMを保持してデータを消去」を選択します。
間違えて、下の項目「eSIMを削除してデータを消去」を選択してしまうと、eSIMのデータも消えてしまい、eSIMを再発行しなければいけません。
eSIMの初期化はここがとても注意が必要なことです。
無事にデータだけを消去したら、クイックスタートを開始できます。
3. クイックスタートがうまくいかない場合の対処法
3-1. Bluetoothを再起動する
Bluetoothを一度オフにし、再度オンにすることで接続が安定することがあります。
- 設定アプリを開く
- 「Bluetooth」を選択し、オフ→オンにする
- 再度クイックスタートを試す
3-2. 両方のiPhoneを再起動する
一時的な不具合の場合、再起動で解決することが多いです。
- 古いiPhone・新しいiPhoneの電源をオフにする
- 再度電源を入れ、クイックスタートを試す
3-3. iOSのバージョンを確認する
クイックスタートは、iOS 12.4以上でないとデータ転送ができません。古いiPhoneのiOSが古い場合、以下の手順でアップデートを行ってください。
- 「設定」アプリを開く
- **「一般」→「ソフトウェアアップデート」**をタップ
- 最新のiOSにアップデートする
3-4. 転送時間が長すぎる場合
データ量が多いと時間がかかります。不要なアプリや写真を事前に削除すると、転送時間を短縮できます。
4. クイックスタート以外のデータ移行方法
4-1. iTunes(PC)を使う方法
PCがある場合は、iTunesを使ってデータを移行する方法もあります。
- 古いiPhoneをPCに接続し、iTunesを開く
- 「iPhoneのバックアップを作成」を実行
- 新しいiPhoneをPCに接続し、「バックアップを復元」を選択
4-2. iCloudバックアップを使う
Wi-FiなしでiCloudバックアップを復元するには、モバイルデータ通信(4G・5G)を使う方法もあります。
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」をON
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
- 「iCloudバックアップから復元」を選択
まとめ
Wi-Fiがなくてもクイックスタートは利用可能ですが、BluetoothとP2Pネットワークを活用することがポイントです。
また、接続がうまくいかない場合は、
- Bluetoothのオン・オフを試す
- iOSを最新バージョンにする
- 転送時間を短縮する工夫をする
などの方法を試してみてください。
それでも解決しない場合は、iTunesやiCloudバックアップの利用も検討しましょう。
これで、新しいiPhoneへのスムーズな移行が可能になります!